2014年2月5日
衆議院議員 山本幸三
本年は新年早々から外交づいています。まず一月六日から十日までミャンマーを訪問しました。私は、自民党日本・ミャンマー友好議員連盟の幹事長を務めていることから従来からミャンマーを度々訪れておりましたが、今回は衆議院の議連外交の一環として逢沢一郎氏を団長とする超党派五名で首都ネピドーを訪れ、テインセイン大統領他四名の大臣と会談し、日本・ミャンマー間の友好関係強化を確認いたしました。また、次の大統領と目されるトゥラ・シュエ・マン下院議長や上下両院の有力議員と会い、ミャンマー側にも議員連盟を作ってもらい、今後最低年一回、議員連盟同士の定期会合を開くことで合意しました。大きな成果を上げることができたと思っています。
私が初めてこの会合に出た頃は、日米貿易摩擦華やかなりし時で、毎回「日本の市場は閉鎖的だ。」「いや、米側の努力が足りない。」などと激しくやりあったものです。しかし、その後一五年ほど前から日本がデフレに陥り経済が弱くなって米側が問題視することがなくなり、参加する米国側議員の数も激減していました。彼らの関心はすっかり中国に移ってしまっていたのです。
しかし一昨年来のアベノミクス効果によって日本経済が急回復する様相を見せ始め、逆に中国経済が陰り出したこともあって、米国側の議員の日本への関心が再び高まってきたそうで大変嬉しく思います。
米国の国内政治ではオバマケアが上手くいくかどうか懸念があること、財政緊縮で科学技術予算が大幅に削減されていることからイノベーションをリードしてきた米国の競争力が失われつつあることなどの問題があることが明らかとなりました。
二日目の韓国を加えての会議では、安倍総理の靖国参拝に批判が集中しましたが、私から「首脳会談を拒否しておいて批判ばかりするのはおかしい。首脳会談で言いたいことを言えばよいではないか。」と反論すると、黙り込んでいました。全体的に、韓国側の姿勢は抑制的で、韓国内でも大統領のやり方に対して色々な意見があるように感じられました。
二日間の短い会議ではありましたが、親しい友として直接意見交換することがいかに大切であるかを改めて思い知らされることになりました。今後とも、こうした交友関係を深めて、国の行く末に誤りなきを期していきたいと思います。
(以上)
(以上)